アメリカでは黒人差別が絶えないが、2016年に起こった白人妻の黒人ナニー(子守り)に対する差別発言について、この黒人女性が訴訟を起こしていることが明らかになった。差別発言をした妻の夫が「私たちは人種差別主義者ではない」と主張する姿勢に、世間からは非難の声があがっている。『New York Post』『Metro』などが伝えた。
米ニューヨークのマンハッタンに暮らす英国人で2児の母リンゼイ・プラスコ・フラックスマンさんは、夫ジョエル・プラスコさんに新しいナニー(子守り)でアフリカ系アメリカ人のジゼル・モーリスさん(44歳)に対する人種差別ともとれるメッセージを電話で送った。
それは「NOOOOOOOOOOO ANOTHER BLACK PERSON(えーっ、また黒人なの)」というものだったが、実はリンゼイさん、ジョエルさんにではなくジゼルさんに送っていた。夫から返信がないことを疑問に思い、リンゼイさんは再度同じ内容のメッセージを送ったが、これもジゼルさんに届いた。ナニーとして働き始めた初日に、いきなり不快な内容のメッセージを2通も雇い主から受け取ったジゼルさんは、リンゼイさんが送信先を間違えていることを確信した。
その後、自分のミスに気付いたリンゼイさんは気まずく感じたのか、ジゼルさんをたった1日で解雇した。1日分の賃金は渡されたものの、解雇の理由は「不快に感じた」というものだった。なんら悪いことをしたわけでもなく解雇されたジゼルさんは、