DV(家庭内暴力)の被害者は女性だけとは限らないものだが、男性被害者の場合は事を公にすることを躊躇する人も少なくないと言われている。昨年5月、交際相手の女から1年にわたりDV被害を受けていたとされる男性が殺害された。交際相手の暴力について全く聞かされていなかった男性の遺族は、このほど「男性DV被害者も、1人で悩まずに誰かに打ち明けてほしい」と訴えた。『Mirror』などが伝えている。
英北西部マージーサイド州バーケンヘッドに住むポール・ラベルさん(50歳)は2017年5月27日、当時の交際相手サラ・ルイス(46歳)に割れた皿で顔を刺され、出血多量で死亡した。
ポールさんは、イギリスで人気のカップル・マッチングサイト『Plenty Of Fish(プレンティ・オブ・フィッシュ)』を通してサラに出会ったが、交際していた1年間は穏やかな関係を築いていたとは言い難かった。後にリバプール刑事法院で行われた裁判では、数回にわたり警察が通報を受けていたことが明らかになっている。しかしポールさんは、サラから受けていた度重なるDV被害の詳細を周りの誰にも打ち明けてはいなかったようだ。
事件が起こった日も、2人はポールさんのアパートで酒に酔って口論となった。サラは割れた皿の破片でポールさんの顔を刺し、出血したポールさんの手当てをすることもなくそのままアパートを去った。鼻孔を切られたポールさんは出血しながらも緊急通報をせず、なぜか顧客に「病院に行かなきゃならない」「血だらけになっている」と救いを求める電話をしたが、顧客が応答しなかったため留守番電話にメッセージを入れた。更にサラにも数回電話をしたが繋がらず、メッセージを残している。
翌日、姉の家からポールさんのアパートへ戻ったサラは、