海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】亡き妻が残した「15のリスト」を守り、8人の子を育ててきたシングルファーザー(英)

今では孫の面倒を見る時もそのリストを参考にしているそうだ。リストの内容は「娘の髪を三つ編みにするか2つに束ねる」「寝る前に必ず宿題をさせる」「暗くなる1時間前には必ず帰宅させる」「子供たちを甘やかしすぎない」「甘いものを与えすぎない」「ボーイフレンドやガールフレンドができたら吟味する」「パソコン使用は一日1時間まで」「暑い日には日焼け止めを塗るのを忘れない」など日常生活における些細なことではあるが、アンジーさんが生きていれば間違いなくしたであろう物事を、イアンさんはずっと守ってきたのだ。

また、リストの1つ「イースト・ヨークシャー州フランボローヘッドにあるThornwick(ソーンウィック)という場所を家族で訪れること」もイアンさんにとっては大きな意味があった。実はThornwickにあるThornwick Bay(ソーンウィック湾)は、イアンさんとアンジーさんが若き10代の頃2人で訪れた思い出の場所であり、アンジーさん亡き後も毎年そこを家族で訪れることを恒例にしているという。今年もイアンさんと子供たちは、アンジーさんのために設置された追悼記念のベンチに花束を添えて、思い出をシェアする計画を立てているようだ。

シングルファーザーとして8年になる元鉱夫のイアンさんは、2004年に脳内出血で倒れ、20年以上にわたり仕事の影響で慢性肺疾患と呼吸に問題を抱えている。イアンさんは「自分の健康管理が一番大変ですが、亡き妻のためにも子供たちには正しい躾をしたいという気持ちで頑張っています。毎日妻を恋しく思いますが、特に孫ができた時は妻も自分の腕に抱きたかっただろうなと…その場に居合わせられなかったことをとてもかわいそうに思いました」と愛する妻への思いを語った。

6月19日の父の日には、8年間男手ひとつで育ててくれた父に子供たちは感謝の気持ちを表した。イアンさんの子供たちはみな勉強熱心なようだが、特にジェイドさんは「父はいつでも私たちをサポートしてくれているし、素晴らしい人よ。父の背中を見て育ってきたから、卒業したら私はソーシャルワーカーのトレーニングを受けることにしたの」と話している。また、わずか3歳の時に母親を亡くしたエラちゃんは「パパの作るチキンカレーが最高なの」と日々子育てに頑張る父親を褒めた。母親がおらず寂しい思いをしたことも1度や2度ではないはずだが、イアンさんの必死の子育てのおかげで、エラちゃんは皆勤賞で来月小学校を卒業し、9月から中学にあがるそうだ。イアンさんは、子供たちや子育てへの思いをこのように述べている。

「子供たちはみな真面目に働いて勉強して、きちんと育ってくれているので誇りに思います。私はとても恵まれています。今でも子供たちが母親のことを口にしない日はありません。私はアンジーの代わりにはなれないしなろうとも思っていませんが、亡き妻が誇りに思ってくれるような家庭を築こうと決心したのです。子供たちはいい子たちばかりで、とても助かっていますよ。」

このニュースを知った人からは、「頑張っているお父さんはスーパーダディだね。こういうお父さんにこそ父の日を楽しんでもらいたいよね」「母親が亡くなって悲しいだろうけど、子供たちもしっかりと育っているようだし、素晴らしいファミリーだわ。これからも頑張って」「亡くなった奥さんも、きっとイアンさんのことを誇りに思っているはず」「お父さんにしっかり育ててもらっている子供たちも、みんな幸せそうだ。よかった」「奥さんが亡くなって寂しいだろうけど、たくさんの子供や孫とこれからもお幸せにね」といった声があがっている。

画像は『Mirror 2018年6月17日付「Dad raising eight kids alone reveals late wife’s 15-point list of rules left for them」(Image: SWNS.com)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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