11歳の娘を妊娠させ、赤ちゃんを産ませたのは3歳年上の兄。慎重な聞き取り調査を経て、スペインの警察は苦々しい思いで1つの事実を家族に告げた。刑事上の責任能力を持たない13歳の兄による妹への性的行為。この国に近親相姦を認める法律が存在することも一因であろうか。話題は世界的に波紋を広げているもようだ。
今月2日、スペイン南東部のムルシア州で11歳の少女が男の赤ちゃんを出産した。腹痛を訴えて病院で診察を受けたところそのまま出産となったもので、一家はボリビアからの移民。本人や家族もまさかそれが妊娠だとは思わなかったとしている。
英メディア『Metro』が伝えたところによれば、未成年少女性的暴行事件として警察が動いたなか、見えてきたのは妹と異様な関係にある14歳の兄の存在であったという。
慎重な聞き取り調査を経て、警察は赤ちゃんはその兄の子であると判断。地元の保健衛生当局は「この事件は極めて稀な例。調査は進行中でまだいろいろなことが解明されておらず、この先どうしていくことが最善なのかを模索している状況です。母となった少女と赤ちゃんの健康状態は良好です」と述べるにとどめている。幼い2人の性行為が合意のもとに行われていたのか否かについても注目が集まったが、「それもまだ結論が出ていません」と説明している。
妹が妊娠した時の兄は13歳。たとえ性的暴行があったとしても刑事上の責任を問うことはそもそも困難であったというが、