中国の一部地域では寒さが一段と厳しく、田舎に住む子供たちは学校までの遠い道のりを寒さを堪えて日々通っている。このほど雲南省にある小学校に通うひとりの男児の写真が校長によって撮影され、SNSで拡散した。中国メディア『人民日報』をはじめ、英メディア『The Sun』『Metro』などでも伝えられた。
雲南省魯甸県にあるZhuanshanbao小学校で1月8日、登校してきたひとりの男児の姿を見たクラスメートらは一斉に笑い声をあげた。フー・ヘン校長も面白さと可愛さゆえ思わず写真を撮ってしまったようだ。
ヘン校長によると、この男児(校長の意思で名は公表されず)は3年生とのこと。学年末試験の初日だった8日の朝はマイナス9度まで気温が下がったが、男児はおよそ4.5kmの道のりを1時間ほどかけて登校してきたこともあり、髪や眉毛が凍結状態となった。髪の状態を見ただけでもその寒さは想像できるが、『人民日報』に掲載された男児の手の写真によれば全体的にしもやけができており、とても痛々しい。 しかし真っ赤な頬をして笑顔を見せながら教室に入ってきた男児を見て、児童らは試験前の緊張も少し解けたようだ。
ヘン校長曰く、男児は「算数が得意で頑張り屋」だそうで、教室ではいつも16人のクラスメートたちを笑わせるムードメーカーのような存在だという。しかし男児の家庭は貧しく、