12月にもなればいつにも増して週末の酔客は増える。このほど羽目を外して飲みすぎた女性が、タクシーで帰路につこうとするも車内で嘔吐してしまった。激怒した運転手は女性を高速道路のど真ん中で降ろしたが、このことに女性は憤りを露わにしている。英メディア『Liverpool Echo』『The Sun』『Metro』などが伝えた。
英マージーサイドのモートンに住む市役所勤務のヴィッキー・アボットさん(30歳)は12月1日、友人らとリバプールで飲んだ帰りにタクシーを拾った。ヴィッキーさんはタクシーに乗り込んだ後、気分が悪くなってしまった。
乗り合わせた友人が降りた後で、ヴィッキーさんは思わず車内に嘔吐してしまった。ヴィッキーさん曰く嘔吐は「少量」だったというが、黒キャブのタクシー運転手は怒った口調で「40ポンド(約6,000円)払え」と請求したのだ。
じゅうぶんなお金を持ち合わせていなかったヴィッキーさんは、「家から取って来るし車も掃除するから自宅まで送ってほしい」と運転手に伝えた。ところが運転手は「ならば警察署に連れて行く」と言い、車内のドアをロックした。そして周りの人を呼び止め、近くの警察署がどこかを尋ねた後「あんたをリバプールまで連れて行く」と怒鳴った。
ヴィッキーさんの自宅前の道路を素通りし、リバプールに向かう高速道路を走っていた運転手は「俺の車を汚しやがって!」と叫んで急ブレーキを踏むと「車から降りろ!」と怒鳴り、高速道路でヴィッキーさんを降ろすとそのまま走り去ったという。
明かりも路肩もない高速道路の真ん中で突然降ろされたヴィッキーさんは、時速100km以上のスピードで走行する他の車に怯えながらなんとか安全地帯まで歩き、