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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】ドナーの肝臓を分け合った11か月女児と17歳少女に強い絆「私たちはもう姉妹」(米)

エイヴァちゃんとケンダルさんは、手術から3日後に顔を合わせた。現在は2人とも劇的な回復を見せており、血の繋がった姉妹ではないものの同じ肝臓をシェアしたことで特別な絆が生まれ、姉妹のような関係を築いているという。

「移植前は痛みが酷く腫れて、何をするエネルギーもありませんでした。でも今はほとんど元気を取り戻しています。将来に対しても前向きな気分になっています」と語るケンダルさんは、今後はカレッジで採血(phlebotomy)について専門に学ぶことを楽しみにしているそうだ。また、ケンダルさんの母ケリーさん(47歳)は「医師からは、『エイヴァちゃんは肝臓の一部を必要としているだけで、残りの肝臓はケンダルさんの移植に最適です』と伝えられました。術後、目覚めた娘の目の色が元通りになっていたので本当に嬉しく思いました」と話している。

エイヴァちゃんの母ミッシェルさん(28歳)も「移植手術前のエイヴァはとても弱っていて、自分の頭を上げることさえできませんでした。医師から“移植しなければ死しかない”と言われた時には心臓が止まるほどのショックを受けました。ですが今では、すっかり元気になって這いまわったり歩いたりしています。娘とケンダルさんは、きっと生涯の友達になるのではと思っています」と喜びを口にしている。

車でわずか20分の距離に住む2家族は、その後も頻繁に連絡を取り合っているそうだ。そして術後のフォローアップ検診の予約日を合わせたりして、今後も互いの近況を確認し合う予定という。

エイヴァちゃんとケンダルさんの担当であるサイード・ムハマド医師は「ドナー不足が深刻で、多くの患者が移植を待ちながら亡くなっていくというのが現状です。今回、1つの肝臓で2人の患者を救うことができたことは注目すべきことではないでしょうか」と話している。

画像は『Inside Edition 2017年11月26日付「Girls Become ‘Liver Sisters’ After Sharing Organ Through Life-Saving Transplant」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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