ギネス世界記録に名を残すことは容易ではなく、家族の中で1人でもそんな記録を生み出すことも至難の業であろう。ところがこのほど一つ屋根の下で暮らす2匹の猫がそれぞれギネス世界記録に公式認定されたとあり、飼い主は大喜びである。『Guinness World Records』などが伝えた。
2匹の飼い猫が名誉あるギネス世界記録に認定されたのは、米ミシガン州ファーンデールで3匹の猫と暮らすウィル・パワーズさんとローランさん夫妻だ。
2歳になる“アークトゥルス”は野性味あふれる豹のような身体を持つサバンナキャットで、体高が48.4cmで体重も13.6kgと大きい。後ろ足2本で立つとローランさんの腰の位置と同じ高さになり、食卓にも余裕で前足が届く。生後2か月目から夫妻に引き取られたアークトゥルスは成長期で、大型猫らしく1日600gほどの餌を口にするそうだ。
一方、長毛種メインクーンの“シグナス”(2歳)もまるでぬいぐるみのようなフサフサした毛並みを持ち、尻尾が44.66cmと長くまるで生きたモップのようだ。常にフワフワと床を撫でるため「家の掃除をする必要がないほどだ」と夫妻は笑う。
「シグナスの尻尾はあまりにも長いので、尻尾の先だけ何かに浸かってしまったりすることもあるし、ドアの開け閉め時にも気付かず挟んでしまうこともあるから注意が必要なんです。シグナスが歩く時は尻尾を持ち上げるので、形がまるで“はてなマーク”のようになります。この2種は猫にもよりますがだいたい3歳から5歳ぐらいまでは成長が続くので、完全に成長するといったいどれぐらいの大きさになるのかは想像がつきません。」
他の1匹も合わせて3匹はとても仲が良く、特に2匹の大型の猫のためにウィルさんとローランさんはパティオならぬ「Catio」を設置し、猫たちが屋外で自由に遊べる空間を作った。また中型犬と同じサイズのペットドアを設けて、猫たちは快適に家の中と外を行き来できるという。