昨年『Saint Pablo Tour』と題したツアーをスタートしたものの、徐々に精神的バランスを崩してしまったラッパーのカニエ・ウェスト(40)。秋にはステージに1時間半も遅刻した挙句、パフォーマンスはなんと15分で中断。その後「ビヨンセをディスったりするなよ、彼女は素晴らしい。けど時には自分達が何者かを忘れちまう、そう勝つ目的のせいでな。勝利なんかクソくらえ!」「Jay-Z、俺に電話してこい!」などと15分ほど喚きステージから去り、ファンを驚かせた。その後ツアーそのものを中止したカニエが、保険会社の対応に激怒し「10億円超の支払いを求める超高額訴訟を起こした」と報じられた。
昨年の秋に精神的なバランスを崩し、「明らかに様子がおかしい」と通報された末に緊急入院を余儀なくされたカニエ・ウェスト。ツアー中止を発表したカニエに、音楽業界からは「保険金目当てか」「精神科に入院することで出る保険金で、ツアーキャンセルによる損害を補填しようとしていると考えているのだろう」などといった声も浮上していた。
そのカニエが、ツアー中止後に保険金を支払わぬ会社を相手取り、10億円を超える支払いを求めて訴訟を起こした。米メディアによると、カニエはツアー中止の2日後に保険会社に連絡。「不調によるツアーキャンセルだ」と申請し保険金を請求したものの、8か月が経過する今も保険金は支払われていないという。しかも「払えない」という返事すらないといい、カニエの堪忍袋の緒がついに切れたらしい。
一方で保険会社側は「カニエはマリファナを使用していた」「これで“保険金を払え”という主張を拒否できるかもしれない」と示唆しているというが、これらを今後法廷がどう判断するかに注目が集まりそうだ。