多額の費用をかけて美容整形をした人のニュースは世界各地から届く。マレーシアに暮らすある男性も整形したことが話題になったものの、無数の非難を浴びるようになってしまった。仕事にも影響が出て心身ともにうんざりした男性は、メディアに「お願いだから誹謗中傷はやめて」と訴えている。『Oddity Central』や『Malaysian Digest』など複数メディアが伝えた。
マレーシアのクアラルンプールに住む21歳のアミラル=リズワン・ムサ(Amirul Rizwan Musa)さんは16歳の時に水疱瘡を患って以来、肌の状態が悪化し自分への自信をすっかり失ってしまった。しかし2012年、ムサさんは17歳の時に韓国サイト「Ulzzang Asia」のオンライン・ビューティーコンペに応募し見事優勝を果たす。その賞金と優勝後にモデルへの仕事のオファーがあったことから、2014年に美容整形に踏み切る決心をした。
オンライン上ではMiyyo RizOneと名乗っているムサさんは、RPGゲーム「ファイナルファンタジー」の大ファンで、海外での整形を受けた際にはそのキャラクターである「スコール・レオンハート」のようになりたいという気持ちがあったために、少なからずその願いは叶えられたようだ。
昨年は鼻と顎をすっきりさせる施術を受け、これまでに18万リンギット(約470万円)~20万リンギット(約530万円)をかけて整形していると一部メディアでは報じられているが、ムサさん自身は明らかにしていない。
しかし劇的な変化を遂げた整形後の写真を自身のFacebookに投稿するとたちまち拡散し、マレーシア国内の男性から激しい誹謗中傷を受けるようになった。ムサさんは以前から美容起業家として人気スキンケア「MR Beauty Line Sdn Bhd」を展開しており、現在はモデル業と兼ねた生活を送っているが、整形への否定的な反応がビジネスに影響を及ぼす結果になってしまっているという。
「クライアントの中には、私に非難の言葉を投げかけ契約を断ってきました人もいます。Facebookに嫌がらせコメントが届くだけではなく、私が生活しているクアラルンプールや故郷のクランタンにまでわざわざやって来て、私を見ると心無い言葉を吐く人もいるのです。一部のメディアでは、ケン人形になりたいために何度も整形していると報じられましたが、そんなことは一度も思ったことなどありません。水疱瘡の痕を隠したいという気持ちともう一度自分に自信を取り戻したかったという理由で整形したのです。容貌が変わったことできょうだいや身内からも非難を受けました。ただ、両親は私を受け入れてくれました。自分の選択を周りから侮辱されるのは本当にうんざりです。どうか私への誹謗中傷をやめてください。」