
プロムの日、友人らが祝う姿を自宅で涙しながらSNSで見ていたアレックスさんは悲しみを隠せない。
「精神的に不安定と言われるのは気持ちのいいものではありません。精神的状態を確認する“心理学的アセスメント”を受けてからプロムの参加許可についての判断を下すというなら、私は喜んで検査を受けました。でも学校はそれさえもオファーしてくれませんでした。私の気持ちを理解せずにそうした差別をするのは間違っています。」
幼い頃から病を抱えてきたアレックスさんにとって、その病と向き合ってきた日々は相当な苦悩だったに違いない。だからこそプロムという励みを持って試験も受け、個人授業にも参加していたのだろう。幸いにもアレックスさんのドレスを仕立てたメーカー側は、「他の機会でも着られるように」と追加料金なしでドレスを作り変えてくれたそうだ。
しかし「学校は娘を失望させた」と憤るサムさんは、「時は戻すことができません。でも娘のような嫌な思いを他の子供たちにはしてほしくありません。16歳を迎えることはとても特別なことなんです」と語る。
悲しみを堪えて、アレックスさんは9月から看護師としてのトレーニングを始める予定だ。このニュースを知った人たちからは「学校側の判断がおかしい。病気を乗り越えてきてプロムを楽しみにしている生徒を参加させないなんて酷すぎる」「何かあった時の責任逃れをしようとしている学校側の言い訳にしか聞こえない」「これからもアレックスさんには頑張ってほしい」といった批判と励ましの声があがっている。
画像は『Mirror 2017年7月2日付「Teen who has battled back from cancer banned from prom as she ‘didn’t come into school’」(Image: Sam Mattison / Alex Dallas)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)