個室に入れば人感センサーで蓋が開き、用の最中には水洗音が流れてウォシュレットで洗浄可能、終わると自動的に水が流れるという日本のトイレ技術は海外のそれと比べものにならないほど進んでおり、まさに「トイレ先進国の日本」といったところだろう。このほどスウェーデンの学校内のトイレ事情を『The Local』や英『Metro』が伝えている。
スウェーデンにある小さな町ティングスリュードの中央党議員であるセシリア・カトさんは、学校に通う生徒たちがトイレで用を足す音が恥ずかし過ぎて一日中トイレに行きたがらないため、学校のトイレに音楽を設置する提案を検討中だという。セシリアさんは次のように話している。
「No.2(大)の時だけではなく、No.1(小)の時も生徒たちは恥ずかしがってトイレに行こうとしないようです。私は長年教育分野で仕事をしてきたので、トイレが問題になっているというのは小・中・高の生徒たちを通してもわかります。私自身若い頃、トイレの音が恥ずかしいという思いを抱いたこともありました。こうしたことはあまり大っぴらに話せることではないですが、周りにも同意見が多いことがわかりました。」
生徒ら自身も外に音が聞こえるのが不安で、学校にいる間はトイレに行かないことを認めているという。ある生徒は「外から聞かれていると思うと恥ずかしい。水を流し続けるより音楽でトイレの音を消す方がいい」と言う。
セシリアさんは最近、町で新しく建設された音楽の専門校内のトイレ全てに音楽が流れるようにデザインされたことを知り、町の他の学校のトイレでも音楽を取り入れていきたいと思っているが、まずは提案を進める前に地元当局に同意を得なければならないようだ。