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ディンさんは手が意思通りに動かなかったため、箸を握ることができなかった。親戚は「脳性麻痺だから箸が使えないのは仕方ない」と理解を示してくれたものの、ズオさんはそれに甘んじることはなかった。後にズオさんは「他の人たちと食事をした時に、箸を握ることができない理由を毎回説明しなければならないことになるでしょう。私は障がいを持っているからと言ってそれを息子に恥じてほしくはないのです。息子はいろんな意味で劣るところがあります。でもその困難を克服できるように、私は敢えて厳しく躾けてきました」と話している。
我が子の将来を思う母の厳しい躾と本人のたゆまぬ努力の結果、ディンさんは2011年に北京大学の環境科学工学部を無事に卒業した。
同年、引き続き北京大学に籍を置き2つ目の学位となる国際法を学び始めたディンさんは、その後2年の仕事を経て2016年、ハーバード・ロースクール(法科大学院)への入学を許可された。ディンさんがここまでやり遂げることができたのは、常に息子を支え続けてきたズオさんの存在があったからであろう。現在、アメリカで生活しているディンさんは離れて暮らす母を恋しく思うこともしばしばあるようだが、遠く離れた土地で頑張っている息子をズオさんはなにより誇りに思っているに違いない。
出典:http://www.scmp.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)