世の中には血の繋がりがなくても強い絆で結ばれた家族がいる。このほどそんな家族のもとで育った少年が、継父に「僕のお父さんになって」とお願いした動画がFacebookで拡散し、人々の心を温かくしている。英紙『Metro』などが伝えた。
米ロサンゼルスに住むブランドン・クレイグ=ウィリアムソンさんはカラーニ君(10歳)の母ポルシェさんと2010年に出会い、2012年に結婚した。
ブランドンさんがカラーニ君に出会ったのは彼が2歳の頃で、それからというもの父親の代わりを務めてきた。学校の懇談会に出席したり、スポーツ大会など様々な学校行事にも参加したりとカラーニ君の成長を見守ってきたのだ。そんなブランドンさんを父親のように思い慕ってきたカラーニ君は4歳の時、母親に「ブランドンのことをダディって呼んでもいい?」と聞くほど2人の絆は深まっていた。
そして現在、ブランドンさんとの間に子供を妊娠し7月に出産予定のポルシェさんは、2か月前にカラーニ君から「ダディの姓を名乗りたい」と言われ、嬉しさでいっぱいになった。カラーニ君はブランドンさんを本当の父のように思っていたのだろう。しかし正式な手続きをしていなかったために、このほどポルシェさんと一緒にカラーニ君は自分を養子として迎えてくれる計画を立てた。
4月30日、10歳になったカラーニ君は誕生日会でブランドンさんに3つの質問をした。「僕のこと、好き?」「僕のお母さんのこと、好き?」と訊ねるカラーニ君に、ブランドンさんは「言わなくても知ってるだろう?」と答えた。そして「僕とお母さんがいなくても生きていける?」という質問には「No」と返し、「じゃあ、ここで正式なものにしよう。僕の本当のお父さんになってくれる?」とカラーニ君は手紙を読み上げた。