米イリノイ州シカゴのウェストサイドで先月30日午後3時15分ごろ、イリノイ7区選出の民主党下院議員ダニー・K・デイヴィス氏が構えている事務所で43歳の女性(それ以上の情報は明らかにされず)が焼身自殺を図った。女性と議員の間に何らかのトラブルがあった可能性は低いもようだ。
ダニー・K・デイヴィス氏の事務所で広報を担当するアイラ・コーエンさんがシカゴ市警に伝えたところによれば、デイヴィス氏は当時、会議のため留守であったとのこと。女性は半開きになっていたドアから侵入し、何の目的か事務所のあらゆる場所を嗅ぎまわり手探りしていたという。
職員に気づかれると口論になり、警察を呼ばれるとわかると手の除菌用ジェルを飲み、残りを自身の体にふり注いで自ら持ってきたライターで火をつけた。職員により消火器で火は消し止められたが、女性は全身に重い火傷を負って「ジョン・H・ストロンガーJr記念クック郡病院」に搬送されるも重体。コーエンさんは「女性はホームレスのようにも見えた」と話している。
この一件を重く受け止めたデイヴィス氏は、「生活苦にあえいでいるコミュニティの人々は大勢おり、こうした悲惨な事件が再び起きないよう行政は精神衛生面でのサポートをも充実させるよう努めるべきです。女性の一日も早い回復を祈っております」と気持ちを書面にて表した。
ダニー・K・デイヴィス氏はイリノイ7区選出の民主党員。1941年生まれでアーカンソー大学パインブラフ校、シカゴ州立大学、ユニオン・インステテュート大学で学び、シカゴ市市議会議員を経て1997年から下院議員に就任していた。
出典:https://www.dnainfo.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)