世界に500種類以上存在すると言われる「恐怖症」。ある特定のものに異常な恐怖を感じてしまう症状のことだ。このほど、イギリスの女性が5歳の頃の水難によりトラウマとなっていた「水恐怖症」を見事克服、30年ぶりにシャワーを浴びることができたと話題になっている。
リバプール在住のドナ・マクマホンさん(35歳)は、5歳の頃に休暇先で訪れたプールで水難に遭った。それ以降、水を頭から被ることに恐怖を感じるようになり、この30年間、1時間以上もかけて小さな容器に入れた水を少しずつ使い体や頭を洗ってきたという。
2児の母親でもあるドナさんはこの水恐怖症により、子供達とプールやビーチへ行くこともままならなかった。そんなドナさんがこのたび、30年ものトラウマを克服すべく決心したのが催眠療法だった。
ロンドンを拠点に活動の場を広げている催眠療法士Robert Hisee氏によるたった1時間のセラピーで30年の恐怖症が見事克服できたとその喜びを英紙『Metro』に語ったドナさん。「もうシャワーを浴びるのも怖くない。奇跡が起こったよう」と現在ではシャワーを浴びることに全く抵抗を感じず、子供達ともプールに行くこともできるそうだ。
こうした恐怖症には心理療法が一番というが、たった1時間の催眠療法で何十年と苦しんでいたトラウマから解放されるのなら、少々高額な費用を支払ってでも治療を受けたいと願う人がいるのも十分に理解できるだろう。
出典:http://www.metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)