大量の手持ち花火を束ねて作る花火爆弾。米テキサス州の15歳少年にとってはほんのお遊びのつもりだったのだが…。『cbsnews.com』ら複数のメディアが伝えている。
独立記念日を目前にした2日、テキサス州サージェント在住のラウディー・ラドフォード君(15)がこしらえたのは180本の手持ち花火を絶縁テープでぐるぐる巻きにした花火爆弾。大きな音とともに爆発するため、これまで何度も作っては友人や家族をあっと言わせてきた。
友人らによると、この日のラウディー君は本来なら地面に置くべき花火爆弾を直接自分の手に持って火をつけたとのこと。これにより花火爆弾はラウディー君が逃げる間もなく顔の前で爆発し、鉄製部分がラウディー君の顔に向かって飛び散った。爆発の衝撃で地面には120センチ大の穴が開いたほか、現場から6キロ離れた住民も爆発音を聞いている。
一緒にいた友人は軽傷で済んだが、ラウディー君はヒューストンのハーマン小児病院(Children’s Memorial Hermann Hospital)に緊急搬送された。この事故でラウディー君は左膝下の切断を余儀なくされたほか、手の指も数本失うこととなった。現在、手首や肘は数本のボルトで固定されており、顔の重い火傷で失明の危機もあるという。
ラウディー君の母ウェンディー・スミスさんは「花火爆弾は毎年恒例になっていました。でもこんなに大量の花火を使っていたなんて」と肩を落とす。花火爆弾は火薬の量次第では車を吹き飛ばすほどの破壊力を持つといい、ウェンディーさんは「花火爆弾の危険性についてもっと多くの人たちに知ってもらいたいと思います」と語っている。
出典:http://www.cbsnews.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)