ケニアでこのほど突然の大停電が発生し、電力供給の要となっている発電所に原因があるとわかると関係者は大きな緊張を強いられていた。しかしそれが1匹のサルの仕業であったことが判明したもよう。ケニアのメディア『nation.co.ke』が8日に伝えた。
ケニアで7日、全域が停電に見舞われて人々の暮らしや道路交通、各種産業に大きな影響が出た。原因はまさかのサルであったという。「ケニア電力公社(Kenya Electricity Generating Company)」が明らかにしたところによると、サルは出力225メガワットという東アフリカ最大級の水力発電である「ギタル発電所」の屋根に上り変圧器の上に落下した。これにより複数の発電機能が停止し、180メガワットを超える電力が供給不可能となったという。
同発電所は国の総発電容量となる2,333メガワットの9.6パーセントを供給しており、鳥獣被害対策のための電気柵も設けられていたが、「どのように侵入したかは不明。セキュリティをさらに強化したい」とのこと。すでにシステムは完全に復元され、運転も正常化していることを発表した。この発電所では2012年にもタービンの変圧器が爆発し停電を引き起こしている。なお、サルは電気ショックも受けておらず、現在はケニア野生動物公社(Kenya Wildlife Service)の保護下にあるという。
出典:http://www.nation.co.ke
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)