フランス東部ブザンソン近郊の町にあるマクドナルドに2人の強盗が押し入った。しかし、そこでたまたま食事をしていたのは11名の鍛え抜かれたフランス特殊部隊の隊員たちであった。『telegraph.co.uk』など複数のメディアが報じている。
エコール=ヴァロンタンのマクドナルドに2人の強盗が押し入ったのは、今月5日夜のこと。店内では40名ほどが食事をしていたが、強盗の1人がショットガンで威嚇射撃をして客を脅すと、もう1人は店員にレジを開けるよう要求。レジには2000ユーロ(約24万円)ほどが入っていたという。
この時、約40名の客の中にたまたま居合わせたのがテロの阻止、人質救出、組織的な犯罪などを専門とするフランスの特殊部隊「GIGN(国家憲兵隊治安介入部隊)」のメンバー11名であった。犯人から死角となる位置で食事をしていた彼らは、他の客に危害が及ぶことがないよう強盗の様子をうかがっていた。そして金を手にした強盗が店内から逃げ出そうとしたその時、体勢を崩した強盗の1人に急襲。発砲することなく取り押さえた。しかしもう1人は銃を捨てることなく抵抗したため、隊員によって腹部を撃たれている。
GIGNメンバーにより取り押さえられた2人は、ともにフランス東部モンベリアル出身の20代前半の男で、ブザンソンの病院に運ばれ手当てを受けた。現在は警察に身柄を拘束されているが、暴行罪や武装強盗など複数の罪で起訴されるもようだ。
仏内務大臣ベルナール・カズヌーヴ氏によると、GIGNは来月2日に開催される自転車プロロードレース「ツール・ド・フランス」で沿道の警備を担当することが決定しているという。
出典:http://www.telegraph.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)