マニアックな通信販売業者により、投げることを目的とした金属製のナイフや手裏剣を入手することが簡単になってしまった。困ったことに、技術の伴わない者がそれを扱うことくらい怖いものはない。このほど中国の広東省で…。
広東省の東莞市のある公園で5月16日、13歳の少年が金属製のナイフを投げ、12歳の少女の後頭部に突き刺さったことを中国のメディア『網易新聞(news.163.com)』ほかが伝えた。ナイフの刃渡りは15センチ。投げた少年と被害者は同じクラスの仲良しグループで、その日も一緒に公園にやってきたという。
抜くとむしろ大出血するなど危険であるため、少女はナイフが刺さったままの姿で病院に搬送され、頭髪を剃られて緊急手術となった。幸いにも手術は成功し、少女の容体は回復に向かっている。取り調べにおいて少年は「女子たちと喧嘩になった。自分に背を向けて帰ろうとしたため腹が立ち、ナイフを取り出して投げた」などと答えたという。しかし13歳と幼いことから立件は困難であるとし、ナイフをむやみに投げたことについて厳重注意を受けた上で釈放となった。しかし被害者の家族は、医療費約8000元(日本円にして約13万3000円)のほとんどを加害者側に請求したという。
忍術・武術系のアクション映画やアニメが人気を博している近年、中国や日本に限らずそれを指導する教室も増える一方で、あくまでも遊戯用として手裏剣や刀、投げナイフといったものも販売され、マニアの関心を集めている。両親はなぜ息子に、一旦手にしたら投げずにはいられなくなるそのようなマニアックな刃物を買い与えたのか、批判の声はそちらにも向けられている。
出典:http://news.163.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)