毎年数千人の社員を連れ、海外旅行に繰り出す会社がある。もちろん費用は会社持ち。なんとも太っ腹な社員旅行のニュースを『People’s Daily Online』はじめ複数のメディアが伝えている。
中国天津市に本社を置く「TIENS(ティエンズ)グループ」は、バイオテクノロジー産業をはじめ金融、不動産、教育、文化、ホテル事業、物流などの事業を手がける複合企業だ。今年で21年目を迎えるグループの創設者、李金元総裁はネットワークビジネス(ダイレクトセリング)業界をリードする存在としても知られ、中国の長者番付第33位のビリオネアである。
その李総裁率いるティエンズグループの社員旅行は規模が半端ない。今月5日に中国を出発しスペインへ向かった一行はなんと2500人、飛行機20機がチャーターされた。マドリード、トレド、バルセロナを巡る5泊のツアーには、高速鉄道だけでなく貸し切りバス70台が用意され、滞在するホテルは1650部屋が抑えられたという。
同グループは昨年、フランス・パリに社員6400人を招待していた。今年度の規模は縮小しているものの、旅行費用は総額約550万ポンド(8億5800万円)に及ぶという。闘牛やフラメンコショー見学などもツアーに含まれており、水色の帽子に水色のTシャツを着た社員たちは行く先々で大いに盛り上がったようだ。
中国では社員のモチベーションアップを兼ねた大規模な社員旅行がトレンドになりつつあるといい、今月初旬には中国のヘルスケアカンパニー「Zhongmai」がグループ従業員8000人を韓国の参鶏湯パーティーに招待している。ティエンズグループでは来年も社員旅行を計画しているというが、行き先はまだ決まっていないとのことだ。
出典:http://www.theguardian.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)