アメリカ・テキサス州で今年2月、義父により長期にわたって性的虐待を受けていた18歳の少女が殺害された。陰惨を極めた事件の様相を『cbsnews.com』ら複数のメディアが報じている。
テキサス州ラボック郡アイダルーで18歳のホーリー・ジェフコートさんの遺体が発見されたのは2月10日。ホーリーさんは妊娠しており、遺体は喉を掻き切られ子宮が取り出されていた。自宅は証拠隠滅のため火がつけられ半焼。ホーリーさんは知的障害があり、事件当時の認知能力は6歳から7歳のレベルであったと言われる。
この事件で3月10日、ホーリーさんの義父ジェイムス・ホーランド(39)が障害者への性的暴行罪など3つの容疑で逮捕された。さらに4月29日、ジェイムスの娘への虐待を知りながらそれを容認していたとして母親のデビ・ホーランド(38)が加重性的虐待の容疑で逮捕されている。
逮捕状によると、事件が起こる1か月ほど前の1月29日、ホーリーさんは通学するラボック郡の学校カウンセラーに「義父に妊娠させられた」と告白。さらに「義父がいなくなったら生活費が払えなくなるから、この事は誰にも話さないようにと母に口止めされた」と語っていた。デビは「子供はいらない。堕胎するお金もないから、ジェイムスにハンガーで子供を掻きだしてもらう」と告げたという。
ホーリーさんは2月2日、児童保護センターでカウンセリングを受け、12歳のころから義父に性的虐待を受けていたことを訴えた。さらにこの日行われた検査で妊娠12週に入っていたことがわかっている。デビはこのカウンセリングでジェイムスとの接触を絶つよう言われたのにもかかわらず、ジェイムスを追い出すことなく放置していた。児童保護センターはホーリーさんが2008年に性病に感染していたことを確認しており、警察はデビがこの頃からジェイムスの娘への性的虐待について認識していたのではないかとみている。
またジェイムスはホーリーさんの15歳の妹にも性的虐待を加えており、妹は「9歳の頃から性的虐待が始まりました。ここ3年は週に多くて5回はレイプされました。姉がレイプされているのを見たこともあります」と語っている。デビは2年前、娘への性的虐待のことでジェイムスと諍いとなり、一度はジェイムスを家から追い出していた。しかし2か月後には元の鞘に収まっている。後の警察の調べで、デビはジェイムスが長期にわたって覚せい剤の一種であるメタンフェタミンを使用していたことも認めている。
現在、デビには50万ドル(約5340万円)、ジェイムスは200万ドル(約2億1400万円)の保障保釈金が設定されている。この事件ではまだ殺人罪での起訴が成立していないが、ラボック郡警察署はこの2人には今後、更なる重刑が科されるであろうと述べている。
出典:http://www.inquisitr.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)