毎年この時期になると米ミシガン州の小学校にやって来るカモがいる。“ヴァネッサ”と名づけられたそのカモの訪問は今年で14年目となるという。『livingstondaily.com』など複数のメディアが伝えている。
ヴァネッサがやって来るのはミシガン州ハートランドのビレッジ・エレメンタリー・スクール。ヴァネッサがお気に入りの中庭の低木の下で巣作りを始めると、教室にいる子供たちはヴァネッサが怖がらないように窓からその様子をそっと見守る。やがてヒナがかえると、ヴァネッサは学校の廊下を通って池へと移動。ヴァネッサの移動ルートは過去13年間ずっと一緒だ。
今年のカモの親子による廊下の行進は、4月28日午後4時頃だった。学校スタッフが廊下の壁を黒い画用紙で覆い、池へと続く安全なカモの通り道ができると廊下の重い扉が開かれた。あたりは静まり返っている。ヴァネッサはそれを待っていたかのように廊下を通り抜けていく。後にはヒナが続き一行は池へと移動した。ほんの数分間の出来事だった。
保護者のエリザベス・クラウスさんは、毎年ヴァネッサの訪問を楽しみにしているひとり。「子供から大人までヴァネッサの話題で持ちきりよ。毎年同じ時期に同じカモがこの学校にやって来るなんてとても素敵だわ」と言い、「この場所が危険だと思ったら毎年やって来ることはないでしょう。こんなに子供たちがたくさんいて騒がしい場所に来るなんて、よほどこの場所が気に入っているのね。私たちを信頼してくれていると思うととても嬉しいの」と語っている。
出典:http://www.livingstondaily.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)