16歳の娘に対して性的関係を強要し続けていた非道な父親。そして娘は年頃になり、ボーイフレンドと交際するように。しかし父親はそれがどうしても許せなかった。このほどジンバブエで…。
ジンバブエ東部の町ムターレでこのほど、「Munyoro Secondary School」の3年生であるノウリッジ・プツァイ君という17歳の少年が、最近交際するようになっていた16歳少女の自宅で腹部を刺されて死亡した。この事件で逮捕されたのはサイモン・シキレタというその家の主、少女の父親であったことをジンバブエのメディア『manicapost.com』が伝えている。
サイモンは12日夕方5時ごろに帰宅すると、娘は自宅でノウリッジ君と仲良くトランプをしていた。少し前に「お宅の娘にはボーイフレンドがいる」との噂を耳にしていただけに、サイモンは嫉妬で逆上。娘がちょっと部屋を出たすきにノウリッジ君に暴力を振るい、腹部をナイフで幾度も刺した。娘が部屋に戻ると間もなく少年は息を引きとり、サイモンは近くの山に逃げ去ってしまったという。
サイモンの逮捕後、取り調べでわかったさらに許し難い事実。それは“バラしたら殺す”と脅しながら、サイモンが2013年から娘への性的暴行を続けていたということ。ノウリッジ君を殺したのも娘を独り占めしたかったからであった。また家宅捜査においては、隣人宅から盗んだとみられるテレビ、音響品、冷蔵庫、衣類、発電機、携帯電話なども押収されている。
ボーイフレンドが死ぬ様子を目の当たりにしてしまった16歳の少女。彼女はメディアとのインタビューで、「ノウリッジのことは大好きでした。イヤだったけれど、パパとも2013年から数回寝たことがあります。パパはとても嫉妬深くて粗野。私と誰が一緒でもその人に逆上したはずです」と話している。またノウリッジ君の現在の保護者である女性は、「彼は孤児院育ちですが、友達が多くとてもシッカリした子。将来も有望でした」と語り、その早すぎる死を嘆いている。
気になるのは隣人の証言である。彼は「警察が悪い。村の人々はかねてからサイモンが娘に性的暴行を働いていることに感づいていました。何度も警察に通報してそう伝えてきたのに、彼らが真剣に動いてくれればこんな不幸な事件は起きずに済んだのです」と強い憤りを示している。
出典:http://www.manicapost.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)