台湾に向け珍鳥の密輸を企んでいたとみられる男がベトナムの空港で拘束された。異様に太く見えたという男の両足。そのズボンの下から生きた鳥が十数羽も出て来たことをベトナムのメディア『thanhniennews.com』が伝えている。
ベトナムに棲息し、絶滅危惧種に指定されている珍しい野鳥たち。このほどベトナム・ホーチミン市タンビン区の「タンソンニャット国際空港」で、その18羽をあちこちに隠し持って台湾に向かおうとした男が身柄を拘束された。
税関職員の命令で別室に移り、ズボンを脱いだ男。その脛回りには、穴から頭と尾だけ出した状態で白い布袋に入れられた生きた鳥たちがビッシリと巻きつけられていたという。またスーツケースに施された目隠しの下からも鳥の入った特殊な密閉袋やケージが発見された。男の身元は現在調査中であるがベトナム人の可能性が高いようだ。
その後、「ベトナム科学技術院 熱帯生物学研究所(Institute of Tropical Biology)」はうち11羽について、アカハラシキチョウ(Copsychus malabaricus)、シキチョウ(Copsychus saularis)、およびガビチョウ(Garrulax canorus)であることを確認。天然記念物あるいは絶滅危惧種とされ、ほとんどが国外への持ち出しを禁じられている鳥であるという。
出典:http://www.thanhniennews.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)