いかに炭水化物や糖質を制限し、あるいはカロリー摂取を低く抑えるか。そうした努力こそがダイエット成功の秘訣などと言われて久しい。そんな中、あえてポテトで大幅な痩身に成功した男性がオーストラリアにいた。Facebookにビフォー・アフター写真をアップして注目を集めている。
4月10日、Facebookで「ポテト・ダイエットで減量に成功した。しかも健康数値がぐっと改善したよ」と、ビフォー・アフター写真を添えて嬉しそうに伝えた豪メルボルン在住のアンドリュー・フリンダーズ・テイラーさん(36)。痩せようとする人々がこぞって避ける“イモ”ばかりを食べるという、あまりにも意外な方法が大きな注目を集めている。
今年1月に「僕はここから366日間、体質改善のためジャガイモとサツマイモしか食べない。運動も週に6日間はする」と宣言してそのダイエットをスタートさせ、100日後には31kgも体重が減っていることを確認したというアンドリューさん。おまけに血中コレステロール値がぐっと下がったそうだ。また尿酸値がやや上昇したが、「いきなり減量した人にはありがちなことです」と彼の健康を観察してくれているマルコム・マッケイ医師は説明。さほど気にしなくてよいそうだ。
ただし健康医療の専門家であるジョアンナ・マクミラン博士は、アンドリューさんの「ポテト・ダイエット」について豪メディア『9news.com.au』に否定的な見解を示している。イモばかりを摂取するのでは亜鉛、たんぱく質、カルシウム、鉄分などが絶対的に不足してくるが、「これらが全身にどう影響してくるか、出てくるとすればこれからです。たった100日では変化がわからないものも多いですから」とマクラミン博士。そのためコレステロール、血圧、血糖値などといった簡単な検査だけではなく、数十項目にわたる詳しい血液検査や骨密度検査などを行うべきだという。
少し前には、人気のローカーボダイエット(糖質制限・低炭水化物)の影響について『Journal of Medical CASE REPORTS』に興味深い記事が発表されていた。産後10か月で母乳育児中というスウェーデンの女性が、早く体重を落としたいとローカーボダイエットに励んだところ、体重は4kg減ったものの嘔吐、手足の震え、筋肉の痙攣、動悸に見舞われ病院へ。体液pHが酸性に傾く“ケトアシドーシス”の状態に陥っており、あやうく昏睡するところであったという。
出典:https://www.facebook.com/Spud-Fit-176361779065773
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)