10歳の誕生日を迎えた息子のためにパーティを催し、せっかくケーキまでこしらえたのにフタを開けてみれば来客はゼロ。母親はFacebookに「こんな悲しいことはあるかしら」と嘆いてみせた。すると…。
米アーカンソー州のホット・スプリングス・ビレッジから、警察官による大変ハートウォーミングな話題が伝えられた。10歳の誕生日を迎えたトクシー・アンドリュース君のために地元警察官がサプライズのバースデイパーティを催したというもので、もちろん少年と母親は大喜び。しかしこれには「嬉しい反面、怖い」といった感想も漏れているようだ。
実はトクシー君、クラスの仲間21名全員に“4月2日、僕のバースデイパーティに来てね”と招待状を送っていた。息子のために母親のアンジェラさんは楽しい飾りつけとケーキ作りを頑張ったが、当日ゲストは誰一人現れず親子で意気消沈。アンジェラさんは思わずFacebookに“すごくガッカリ”と心境を吐露したという。
それから2日後の4日、トクシー君が学校から帰宅すると突然アンドリュース家の玄関の呼び鈴が鳴った。そこに立っていたのはなんと警察官。アーカンソー州警察で機動隊員として活躍しているデヴィッド・フロスマンさん、テリー・ソーヤーさん、カイル・シェルドンさん、ブランドン・クックさん、ティム・キャリスンさんの5名、そして“K-9”の呼び名で知られる勇敢な警察犬も一緒であった。
彼らはトクシー君にフリスビーとスクーターを贈り、持参したケーキを一緒に頬張り、パトカーの運転席に座らせてサイレンを鳴らす方法を教え、フリスビーやバスケットボールをして遊ぶなど即席のパーティは大成功であった。その後アンジェラさんが再びFacebookのページを開き、彼らのハートフルな姿に心からの感謝の気持ちを綴ったことは言うまでもない。しかし警察官らが彼女のFacebookを見てトクシー君に同情したのも事実。この美談に“警察官が市民のSNSをチェックしているのは間違いない”と感じ取る市民も少なくないようだ。
出典:facebook.com/arstatepolice
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)