イギリスから悲しいニュースが飛びこんできた。妊娠中に交際相手と破局した女性が、中絶という苦悩の経験を経て自殺してしまったのだ。上にはまだ2歳の息子がいるというのに、その子を置いたまま…。
グレーター・マンチェスターのオールダム区に暮らしていた21歳のジェイド・リーズさん。彼女は2つの苦しく悲しい経験ゆえに精神状態が不安定となり思い詰めた結果、自らの命を絶ってしまった。2歳の男の子を育てる傍ら、お腹には最近交際し始めた男性の赤ちゃんを宿していたが、交際5か月にして彼に浮気が発覚して無念にも破局。そのために赤ちゃんも中絶していた。
手術後、ジェイドさんは深い落ち込みに襲われて「自死」を決意すると市販薬と処方薬を過剰に飲み、意識を失って「ロイヤルオールダム病院」に運ばれる。その時は一命をとりとめたものの、退院すると首を吊ってしまった。その時、彼女がバックに流していた音楽は人気シンガーソングライター、エド・シーランの『Small Bump』。その曲は、愛する女性に小さな命が確実に育っていることを喜び、優しいパパになる誓いなどを歌ったものだが、途中でその女性が流産。歌詞の最後はあと4か月もすれば会えるはずだった赤ちゃんが天に旅立ってしまった寂しさに変わっている。
実は上の息子の時は18歳で妊娠し、妊娠4か月にしてその父親と別れていたジェイドさん。シングルマザーとして出産、育児を健気に頑張って来たが、下の子については身勝手な理由で命を奪ってしまった。その曲の歌詞に、2人のわが子の命を重ね合わせないわけには行かなかったのだろう。彼女は中絶手術を受けたことで自責の念にかられ、悩んでいたという。ひとり残された2歳の息子に宛てたのは「あなたをどれほど愛しているか」という遺書。それならなぜ坊やのためにも一緒に生きていくことを考えなかったのか、非常に悔やまれる事件である。
出典:http://www.lifenews.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)