思春期の女の子は、体や心もどんどん成長するもの。そんな変化に戸惑いながら、胸のうちの不安をなかなか親に打ち明けられないことも。その思春期を経て今は女の子の母親になった女性が、自分の娘の心の中を探るため“あるユニークな方法”で話しかけるドキュメンタリー動画が公開された。
ワコールが公開した動画『Her True Stories』(https://youtu.be/MPPR_TE-3yg)は、思春期の女の子と母親の“対話”をテーマにしたドキュメント。母親たちは「思春期の頃の方がいろいろ悩みも増えてきたのかな」「好きな人の相談も一回もしたことがないので普通に話せるような仲になりたい」「ちょっとでも困ったときには相談してほしい」とそれぞれ子どもを心配しつつ、会話のきっかけがなかなか掴めない。
そこでユニークな方法の出番だ。それは、女の子たちが小さい頃から可愛がってきたぬいぐるみを通して、母親が話しかけるというもの。飾ってあるぬいぐるみが動き出し、「愛ちゃん」と自分を呼ぶのを見て、びっくりする女の子。「いろいろ愛ちゃんとお話ししたいんだ。話してくれる?」と聞かれて、女の子は「話す」と驚きながら答える。母親は別室のマイクから話しかけ、声もぬいぐるみらしく可愛らしい声に変換されているため、女の子は声の主が母親だとは気づかない。
「学校楽しい?」「どんな男の子が好きなの?」「ママは怒りすぎだと思う?」など母親たちは聞きづらかったことをぬいぐるみを介して質問していく。悩み事などについて「言い出しづらいの。お母さんが声をかけてくれればやりやすい」「言ったら迷惑になっちゃうかなと思って」とそれぞれ話しづらい理由を打ち明ける女の子たち。「ママは迷惑だなんて思っていないと思うよ」「ママも“話したいなー”と言ってたよ」と告げられて、胸に迫るものがあったのか涙ぐむ女の子。そこで母親はぬいぐるみの正体を明かすことに…。
今年2月に10歳から15歳までの女の子をもつ30歳から49歳までの全国の女性518名へ実施されたアンケートでは、「小中学校の頃にカラダの変化で悩んだことはあるか」という問いに、「ある」と答えた人が74.3%いた。その自身の経験を踏まえてか、「お子さんとカラダや下着のことについて今まで以上に会話すべきだと思うか」という問いには、「そう思う」と回答した人が79%にのぼったという。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)