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writer : ac

【海外発!Breaking News】犬の虐待ビデオを撮影 兄弟の量刑の軽さに怒り続出 2人を襲う者も(英)

英国動物虐待防止協会(RSPCA)でさえ「これまでに例のないほど凄惨な虐待」とする飼い犬への暴力。イギリスに住む兄弟による動物虐待への判決が今年3月に下されたのだが…。『metro.co.uk』が伝えている。

英ノース・ヨークシャーのレッドカーで、2013年10月に撮影されたビデオ。アンドリュー(22)とダニエル・フランキシュ(19)兄弟が飼っていたブルドッグ“ベイビー”を階段の上から何度も投げ落とし、背中を持って振り回し、全身を踏みつける場面が映っている。ベイビーには抵抗する気力もなく、怯えた瞳が悲しい。

この兄弟による虐待行為は撮影から2年後、スーパーに落ちていた携帯電話のマイクロチップを拾った人が警察に通報したことで発覚した。兄弟は動物虐待の罪で逮捕されたが、その後の事情聴取でベイビーは撮影された日から3か月後、体中を怪我しており後ろ足が使い物にならない状態で安楽死されたことがわかっている。

今年3月に行われた裁判で、兄弟には21週間拘留の判決が下るも執行猶予2年がついた。6か月の夜間外出と生涯動物を飼うことが禁止され、300英ポンド(約4万7000円)の支払いが命じられているものの、この軽すぎる刑罰に対してSNSでは怒りの声が続出。さらなる重刑を求める嘆願書には、すでに50万以上の署名が集まっている。

そして今月3日夜の11時過ぎ、クリーブランド警察署はこの兄弟宅から911通報を受ける。その後、36歳の男が兄弟に罰を加えようとして暴力を振るい逮捕された。この男は釈放されているが、警察は「この件に関して個人的、暴力的に対処するのは間違っています。問題があるのであれば、警察やRSPCAに直接連絡を取ってください」とコメントした。

今回の事件で、RSPCAの検査官ジェマ・リンチさんはこんな言葉を残している。

「ベイビーがどのような思いで死んでいったのか。それを思うと心が痛みます。そして一生私の記憶から消えることはないのです。」

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)