アメリカのオンラインショップで殺人犯の似顔絵をモチーフにした商品が売り出された。しかし批判が殺到し、商品は即刻撤去となったようだ。『manchestereveningnews.co.uk』などが報じている。
ロサンゼルスを拠点とするオンラインショップ「society6」が販売していたのはTシャツ、携帯電話ケース、ピロケース、トートバッグなどのグッズ。そのデザインにあしらわれていたのは、イギリスで凶悪殺人鬼として悪名高いマイラ・ヒンドレー(1942~2002)の似顔絵だった。
ヒンドレーは1960年代、英サドルワース・ムーア(今のグレーター・マンチェスター)で少年少女ばかりを狙い、恋人のイアン・ブレイディーと共に少なくとも5人をレイプや拷問の末に殺害したとされる「ムーアズ殺人事件」の犯人。2002年、60歳で獄中にて死亡している。
ヒンドレーをデザインしたのは、南アフリカ出身のデザイナーであるポール・ネルソン・エシュ(Paul Nelson-Esch)氏。ポルトガルを拠点に、これまでに英ミュージシャンのモリッシーやフレディ・マーキュリー、米映画監督のウディ・アレン、テニスプレーヤーのロジャー・フェデラーなどの似顔絵を描いてきたことで知られている。
しかしヒンドレーの似顔絵を商品に用いたことで非難の嵐に晒されたこのショップは今月25日、ヒンドレー関連の全ての商品を撤去。ネルソン・エシュ氏のフェイスブック、ツイッターなどはクローズされアクセスできない状態になっている。
SNSでは「配慮がなさ過ぎる。被害者の家族がこの商品を目にしないことを願うわ」「あの事件があった地域ではいまだに生々しい記憶を背負って生きている人がいるのにひどすぎる」といったコメントが相次いだ。
出典:http://www.manchestereveningnews.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)