今月21日、米カリフォルニア州サンディエゴで、生後わずか3日の赤ちゃんが飼い犬に噛み殺される事故が発生した。『sandiegouniontribune.com』など複数のメディアが伝えている。
事故が起こったのはサンディエゴ、マイラ・メサにある家庭の寝室で、両親はベッドの上で飼い犬と一緒にくつろぎながらテレビを見ていたという。
この家で飼われていたのは2歳のオスで、体重44キロのアメリカン・スタッフォードシャー・テリアとグレート・デーンの交配種。アメリカン・スタッフォードシャー・テリアはもともと闘犬用犬種で激しい気性で知られるが、ペット犬としての改良も進んでいる。グレート・デーンは大型ではあるものの温和な性格のものが多いという。
調査に当たったサンディエゴ警察署児童虐待課の巡査部長トゥ・グエン(Tu Nguyen)氏によると、「くつろいでいた時に、突然母親がくしゃみをしたようです。それに驚いた犬がそばに寝ていた男の赤ちゃんに噛みついたのです」と話す。
現在、詳しい死因についての調査が行われているが、警察では赤ちゃんの死を“悲劇的な事故”と見ており「飼い犬はすぐ赤ちゃんから引き離され、男の子は病院に搬送されましたが、死亡が確認されました」と報告。噛まれた箇所などついてのコメントは避けた。
噛んだ犬はサンディエゴの動物サービスセンターに送られ検疫のため隔離されているが、動物センターのスポークスマンは「飼い主の指示があれば安楽死させることもできますが、検疫で狂犬病などの問題がなければ、飼い主が犬を引き取ることも可能です」と述べている。
『dogbite.com』によると、昨年だけでアメリカ国内で同様の事故が14件起きており、被害者の41%は9歳以下の子供だという。専門家は「普段おとなしい犬でも、家族に新生児が仲間入りした直後に態度が豹変することがままあります。幼いお子さんを飼い犬と一緒に放置することは絶対に避けるべきです」と注意を促している。
出典:http://www.sandiegouniontribune.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)