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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】国民の幸福度、今年の世界No.1はデンマーク 手本にしたいあんな所、こんな所!

国民の幸福度についての世界ランキングが入れ替わったもよう。スイスを破って今年のNo.1に輝いたのはデンマークだという。デンマークではコペンハーゲンしか訪れたことがない筆者だが、実際に「あんな所、こんな所が世界のお手本になる」と感じることばかりであった。そんな雑感を交えてお伝えしてみたい。

米『フォーチュン』誌電子版が、今年度の“世界における幸福度ランキング”を発表した。157か国を対象に調査を合同で行ったのは国連と米コロンビア大学で設立した「Sustainable Development Solutions Network(以下SDSN)」と、同大学の「Earth Institute at Columbia University」という研究所で2012年から実施されてきたという。まずは今年の幸福度トップ10に輝いた国々をご覧いただきたい。

1位 デンマーク
2位 スイス
3位 アイスランド
4位 ノルウェー
5位 フィンランド
6位 カナダ
7位 オランダ
8位 ニュージーランド
9位 オーストラリア
10位 スウェーデン

調査内容としては国内総生産(GDP)、健康寿命(平均寿命とは区別)、社会保障への満足度、政府と企業間の癒着や汚職などがない健全な社会かといった項目のほか、トラブルに見舞われた時に相談できる人がそばにいるか、自分の命に関して自由な選択が許されるか、といった質問もなされたもよう。その結果アメリカは13位、イギリスは23位、フランスは32位、イタリアは50位。そしてワースト5は、内紛続きで国としてすでに崩壊状態にある中部アフリカのブルンジ共和国、シリア、トーゴ共和国、アフガニスタン、ベニンとなっている。

第8代国際連合事務総長であるバン・キムン氏のアドバイザーも務め、SDSN所長でもあるジェフリー・ザックス氏は伊ローマでロイター通信の取材に応じ、「わが米国にとっては非常に強烈なメッセージを叩きつけられた状態です。過去50年でかつてないほど富んでいるというのに、幸福度は崩壊の一途なのですから」と嘆いてみせた。ベスト10に輝いた国々を見ると、今の時代、環境破壊を無視して経済や科学の発展を優先させても国民は何ら評価しないということが伝わってくる。軍事力の増強も同様であろう。ちなみに日本は53位だそうだ。

環境や安全への取り組みについても、手本にしたい点がいろいろと見つかるデンマーク。少し前に筆者がデンマークの首都コペンハーゲンで撮影してきた写真をご紹介してみたい。まずは通勤に自転車を利用する人が多く、そのまま悠々と電車にも乗れることから車の数が非常に少ないことに驚かされる。

環境重視で自転車が大活躍。電車にも専用スペースが

赤レンガのビルの写真でもご確認いただけると思うが、この道路の幅だと日本では片側1車線の危なっかしい対面通行となってしまうところ、コペンハーゲンでは安全重視のため車は一方通行。その両脇に自転車用レーン、さらに歩道がしっかりと確保されている。

無理な対面通行をさせない誰にとっても安全な道路

また環境破壊を嫌う北欧らしくホテルの分別用ゴミ箱もユニークそのもの。繁華街は歩行者天国となっている部分も多く、ゴミひとつ落ちていない清潔感は実に素晴らしかった。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)