畑から勝手にトウモロコシをもぎ取ってしまった4歳の男の子。お腹を空かせた幼児ならついやってしまいそうな行為だが、この父親だけはそれを決して許さなかった。恐ろしいニュースをジンバブエのメディア『nehandaradio.com』が伝えている。
ジンバブエ・ハラレ西部のムファコセ(Mufakose)という村で12日、たった4歳の息子に“極刑”ともいうべき虐待を行ったウィルソン・ムテロという26歳の男が逮捕された。重傷を負って病院での治療が続いているのは息子のタクズワ・ムテロ君。ウィルソンはタクズワ君が隣人の畑からトウモロコシをもぎ取ったことに激怒し、6日間ほどせっかんを続けた後、畑の中央部に立つ木にその小さな体を縛りつけて火であぶったという。
助けを求めて泣き叫ぶ男児の声に通行人が気づいてすぐに通報。またマショナランド・ウェスト署の警察官が到着した際には、村民数名がそんなウィルソンを袋叩きにしていたという。タクズワ君は背中、臀部にせっかんを受けてできたとみられる創傷、左手、頭、右足に重度の火傷を負って「モネラ・クリニック」に搬送され、さらに専門的治療が必要であることから「ハラレ・セントラル病院」へ。通報が遅れていれば命を落としていた可能性も高いようだ。
タクズワ君は現在、ウィルソンの姉ノマッターさんが世話をしており、彼女はメディアの取材に「ウィルソンの妻は、彼のいとこや他の男と不倫したことが明らかになって家を出てしまい、それ以来彼ひとりで2人の幼い子の面倒を見ていました」と説明。ウィルソンはそれまで“コンビ”と呼ばれるミニバスの車掌をしていたという。
出典:http://nehandaradio.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)