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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】三つ子出産の米女性、退院直後に急死 「産後あっという間に自宅へ」がアダに!?

母体を中心に考えると、多胎妊娠は双子ですらリスクがつきものと言われる。三つ子になれば体への負担は相当なものであろう。しかし産後あっという間に自宅に帰されてしまうアメリカ。産婦の状態によっては例外もあることをその病院の産科医はもっと真剣に考えるべきであったようだ。このほど米カンザス州で…。

カンザス州ウィチタの病院で三つ子を出産したばかりの女性が、自宅に戻った直後に無念にも死亡した。赤ちゃんにしても誕生してまた2週間。多胎児は低体重で産まれてくることもあり、日本であればまだNICU(新生児集中治療室)で観察が続いているころではないだろうか。

36歳の若さで急逝したのは同州クレイセンターに暮らしていたキャシー・ロットさん。上に2人の娘がおり、夫のジョーイ・ロットさんとともにファミリーがいっきに大きくなることをとても楽しみにしていた。妊娠後期になると多胎出産にはつきものの様々な合併症にも悩まされ、いつ何が起きても対応できるよう臨月を迎える前から病院に近いウィチタの親類の元に身を寄せていた。

こうして34週で帝王切開により三つ子を出産したキャシーさんは、産後2週間で退院を言い渡された。約3か月ぶりに戻れた自宅ではあったが、その数分後に胸を押さえて激しく苦悶。すぐに救急車で病院に逆戻りしたが帰らぬ人となってしまった。ジョーイさんはメディアの取材に、産後の彼女が「深部静脈血栓症/肺塞栓症(=エコノミークラス症候群)」を発症していたことを明らかにし、「あと2週間ほど入院させて観察を続けるべきだったのではないか」と疑問をぶつけた。コミュニティの女性たちが手伝いに訪れては新生児の3つ子、そしてスクールに通う姉2人の世話を交代で見てくれているが、この子たちの母親を喪った悲しみは深く、ジョーイさんも病院に対する怒りと果てしなく襲う不安に苦しめられている様子だ。

なお、静脈瘤や下肢静脈血栓症は妊娠後期に起きがちなトラブルのひとつ。足のむくみやだるさから下肢の深部静脈に血液の塊が生じていることが発覚することも多く、原因としては水分摂取不足、高血圧、肥満、切迫流早産を避けるための長期入院、多胎などが挙げられる。

出典:http://www.worldwideweirdnews.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)