もしもお金持ちだったら、超ゴージャスなこんなホテルに一度は泊まってみたいもの!? それが可能になっている中国の人々のためか、マカオに「世界一高級」を謳うホテルが誕生したもようだ。
湾を挟んで香港の西に位置し、ラスベガスのようなきらびやかな夜景が自慢のマカオ(中華人民共和国マカオ特別行政区)。かつてはポルトガルの植民地で、現在はカジノ系のホテルが乱立する一大観光都市となっている。そのマカオにドバイの「7つ星」ホテルに負けない、金や大理石をふんだんに使用したバロック建築による最高級のホテル『The 13』がこの夏にもデビューするという。
富裕層向けであることから200のスイートルームが用意され、西洋の宮殿か美術館にいるような気分にさせてくれる室内の面積は185~2787平方メートル。24時間体制のバトラー・サービスを受けられるほか、ロールスロイス・ファントムが空港とホテル間の送迎にあたる。2014年、約23億円を支払って特別仕様のファントムを30台も購入した豪快さが話題を呼んだが、どうやらこのホテルのためであったようだ。
「すべての情熱と愛情をこの新プロジェクトに捧げて来た」と語るのは、中国のど派手なビリオネアとして知られるStephen Hung氏。嫌う人も多い13という番号をホテルの名称に敢えて使用したことについて、Hung氏は「ネガティブなことにとらわれてしまうような連中など放っておけ」と笑い飛ばしている。宿泊代金は発表されていないが、専門家は10万ドル(約1,140万円)前後ではないかと予想している。
宿泊料金が高いスイートルームを持つ最高級ホテルといえば、スイス・ジュネーブの「Hotel President Wilson」やインド・ジャイプールの「The Raj Palace」が有名で、いずれも料金は1泊一部屋につき1000万円近くである。また中東ドバイの「Burj Al Arab(ブルジュ・アル・アラブ)」はきらびやかさでは間違いなく世界一と言えるものの、値段はそう高くはない。
実はマカオのカジノ収益は2013年をピークに右肩下がりであった。ただでさえ富裕層はPM2.5などを恐れてどんどん海外移住を進めており、カジノについても多くの中国人たちが観光をかねてラスベガス旅行を楽しむという状況に、中国としてはこのホテルの誕生をきっかけに再びの内需拡大を狙いたいところであろう。
出典:http://shanghaiist.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)