アルゼンチンのあるビーチリゾートでカブトムシの大群が発生し、「商売あがったり」となっているもよう。駆除しようにもそこに広がるのは美しい海。環境破壊につながる行為だけは慎まなければならない。その上カブトムシから出る分泌液は今、医学界も大きく注目しているというではないか。
英メディア『mirror.co.uk』ほかが伝えているところによれば、首都ブエノスアイレスの南東に位置する大西洋に面したブエノスアイレス州マル・デ・アホ(Mar de Ajo)のビーチでは今、何百万というカブトムシの大群に“侵略”された状況にあり、恐れをなした旅行客はホテルにこもりっぱなしとのこと。SNSにはそんな写真が次々と投稿され、関係者は頭を抱えている。
専門家はこの珍現象に関し、昆虫は夏から秋にかけて大量に飛び回ることで知られるコガネムシ科(Black Maize Beetle=Heteronychus Arator)であるとみなし、大量発生の原因の特定を急いでいる。「産卵後2年ほど土の中で育ち、サナギから成虫にかえって外に出てくると数日間で寿命を終える種類。つまりこの数百万匹のほとんどが死骸である可能性が高い。ハッチング(=孵化)は毎年1月かその少し後に盛んになる」と説明している。
しかし現地ではその直前に地震が起きていたことから、「さらなる天変地異が起こる前兆」、「地球の終わりが近いことを告げる警告」といった不吉な言葉が飛び交っている。また中には死骸を集めて1kgあたり7400円ほどの値で販売しようとする輩まで出現しているもよう。近年、こうした甲虫類の分泌液に含まれるエキスを摂取すると、免疫力が向上してガン、AIDS、喘息、糖尿病などを寄せ付けない体になるのではないかという研究が進められているためだという。
出典:http://www.dailymail.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)