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writer : ac

【海外発!Breaking News】「3秒ルール」は迷信にすぎない 落としたものは食べないで!(英)

床に落としたものでも3秒以内なら食べても問題ないという「3秒ルール」。日本だけでなく世界中に広まっている暗黙のルールのようだが、実は“時間はあまり関係がない”という実験結果が報告された。『sheknows.com』が伝えている。

清掃・洗浄機器メーカーとして知られる「ケルヒャー」がイギリスで行った調査では、「キッチンやリビングルームの床に落ちたものを3秒以内なら食べますか」という質問に対して参加者の約三分の一が「食べる」と回答している。世界各地によって「5秒ルール」のところもあるが、実際はどうなのだろうか。

微生物学者であるロンドン大学クイーン・メアリーのロナルド・カトラー教授はピザ、リンゴ、バターを塗ったトーストを大腸菌を広げた床に落とし、時間を変えて拾う実験を行った。その結果、落とした直後、5秒後、10秒後に拾い上げたものの全てのサンプルで大腸菌の付着が確認されたという。カトラー教授は「食中毒の原因となる菌が多いキッチンはもちろん、カーペットの上や道路でも一度落としてしまったものは諦めたほうがいいということです」とアドバイスしている。

この実験結果を受けて、英サルフォード大学の客員教授で環境医学を専門とするリサ・アッカリーさんは「バクテリアは床に落とした食べ物にすぐ付着します。時間は関係ありません。落としたらすぐに捨ててください」と3秒ルールを無視するように警告する。さらに「床が汚れている場合は、目に見えない“サイレントキラー”である大腸菌やサルモネラ菌などのバクテリアが付着したかもしれないと考えることが大切です。家庭では汚くなったから掃除しようではなく、毎日こまめに掃除することをお勧めします」とコメントしている。ちなみに落としてしまったものをどうしても食べたいときは加熱調理が有効なようだ。

出典:http://www.sheknows.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)