母親にとって出産は大変なものだが、生まれてきたわが子を見ると痛みも吹き飛んでしまうという。しかしその一方で辛い出産を経験する母親もいる。このほど米カリフォルニア州の海岸で撮影された母アシカは、元気な赤ちゃんに会うことがかなわなかった。サンディエゴから切ない母親のニュースを『dailymail.co.uk』が伝えている。
野生動物愛護運動家のアンドレア・エルス・ハーン(Andrea Else Hahn)さんは3月中旬、カリフォルニア州サンディエゴの海岸で悲しみに暮れる1頭のアシカを見つけた。この母親と見られるアシカのそばには、臍帯と胎盤をつけたまま息絶えた赤ちゃんが横たわっていたのだ。未熟児として生まれたのではないかという。
ハーンさんは、赤ちゃんのそばで「目を覚まして~」とばかりに叫び、落ち着かない様子の母アシカを撮影しSNSに投稿。その映像からは、動かないわが子の体に触れては声をかけ、奇跡が起きるのを待っているかのような母の姿が見て取れる。一晩中赤ちゃんのそばから離れなかった母、その目からは涙があふれていた。
ハーンさんは「心が痛みます。子供の死を悲しむのは人間だけではありません。アシカも人間と同じような心を持っていることをこのビデオを通して知ってもらいたい」とコメントしている。
出典:http://www.dailymail.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)