南アフリカ北東部に位置するクルーガー国立公園鳥獣保護区で“王者の象徴”とされるライオンに挑んだ男がいた。「神が私を守ってくれる」と勇敢にライオンの群れに飛び込んだはいいが、結果は散々だったようだ。『travel.aol.co.uk』など複数のメディアが伝えている。
たくさんの信者を前にライオンの群れに果敢に飛び込んだのは、Zion Church(シオン・キリスト教会)のソシャングベ支部のリーダーでもあるAlec Ndiwaneさん。自身のことを「預言者」と呼ぶNdiwaneさんは、クルーガー国立公園で野生の動物を生で見られるサファリツアーに参加。しばらくして突然わけのわからない言葉を口走ったかと思うと深い瞑想状態に陥り、乗っていたトラックのドアを開けインパラに群がって食事をしていたライオンに向かって走り出したという。
お腹をすかせたライオンがNdiwaneさんに気づかないはずもなく、その直後にNdiwaneさんはライオンに追われるはめになる。我に返り、勝ち目がないと慌ててトラックに戻ろうとしたNdiwaneさんだったが、跳びかかって来たライオンに左臀部を食いちぎられ重傷を負った。近くにいたレンジャーが上空に向かって発砲したことで、ライオンは散り散りに逃げ、Ndiwaneさんは九死に一生を得たようだ。
Ndiwaneさんは病院に運ばれ緊急手術を受け、経過は良好ですでに退院している。ライオンの群れに飛び込んだことに関しては「何が起こったのかよくわかりませんでした。全能である神が私を使って動物にも勝るその力をお示しになろうとしたのかとも思いました。結局人間は動物を支配することはできないと言うことでしょう」と語っていたという。
出典:http://travel.aol.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)