中国陝西省で作業員のミスからエレベーターに1か月も閉じ込められた40代の女性が死亡。アパートの住民に動揺が走っている。『捜狐新聞（news.sohu.com）』などが伝えている。

先月、中国で古井戸に落ちた女性が9日間自分の尿を飲んで生還したことをお伝えしたばかりだが、陝西省西安市のアパートでエレベーターに1か月も閉じ込められた女性が遺体で発見されるというなんとも痛ましいニュースが飛び込んできた。

エレベーター故障の連絡を受け、2人の作業員が西安市高陵区のアパートに修理に訪れたのは1月30日。エレベーターは10階と11階の途中で動かなくなっており、作業員は11階からエレベーター内に人がいないかどうか声をかけたが、何も反応がなかったことから内部をきちんと確認せずに電源を切ってしまった。タイミング悪く、中国の一大イベントである春節をはさんだことから、この女性は3月1日に再び修理に訪れた作業員によって発見されるまで誰にも気づかれることなく1か月も放置されることになる。

住民の1人であるワンさんは、「アパートには2基のエレベーターがあります。ここ1か月動いていたのは1基のみでした。3月1日に外出から戻ると、アパートの前は警察車両や救急車が停まり大変な人だかりで。お年寄りの具合が悪くなったのかと思っていましたが、警察から女性の遺体が発見されたと聞かされ非常に驚きました」と語っている。遺体はすでに腐敗が進んでおり、エレベーター内の壁には引っかき傷が多数見られたという。住民の間では「餓死したのではないか」という噂も広まっており、身近で起きた事故にショックを隠し切れない様子だ。故障したエレベーターから助けを求める声を聞いた人はいないというが「旧正月でみな旅行にでてしまったからではないでしょうか」とある住民は話す。

警察は作業員を過失致死罪で逮捕するとともに、女性の詳しい死因を調べているが、女性は1人で住んでおり家族からの捜索願いの届出はなかったという。

出典：http://news.sohu.com
（TechinsightJapan編集部　A.C.）