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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】米25州でアウトブレーク中 深刻なアタマジラミにどう対処する!?

全米の半分にあたる25の州で「シラミ」の被害が広がっている。近年では生命力や薬物耐性が抜群の“super lice(スーパーシラミ)”がすさまじい繁殖をみせ、これまでの薬剤が効かなくなっていることに駆除業者や皮膚科医も頭を悩ませていたが…。

今月上旬、ニューヨークの五つ星ホテルまでもがトコジラミ(南京虫)による苦情トラブルに泣いていることをこちらでお伝えしていた。いくら最高級のベッドや枕を提供してもトコジラミが宿泊客に被害を与えるようでは旅も台無し。今やアメリカのホテルは一流三流を問わず、従来の薬剤が効果を発揮しない“スーパーシラミ”との闘いを強いられているのである。

そして今回は、噛まれるとほとんどの人がかゆみを訴えて頭を掻き始めることから「お風呂に入っていない。不潔にしている」などと言われがちなアタマジラミの話題。このアタマジラミが現在、全米25州でアウトブレーク中であることを『nypost.com』が伝えている。なぜならアタマジラミも遺伝子を多様化させながら強くなっており、ピレスロイド系の駆除剤、シャンプーなどは2000年あたりまで効果を発揮していたが、現在では25%にしか効き目がないというのだ。

そんな中、米国食品医薬品局(FDA)が承認したスーパーシラミの新しい駆除方法が注目を集めている。「Lice Clinics of America」があみだした “AirAlle”と呼ばれる方法で、1回の処置は約1時間、費用は170ドルほどで保険の適用もある。先端に目の粗いブラシが付いている電気掃除機のようなスタイルの器具を使用し、熱風を発生させてアタマジラミと卵を乾燥させてやっつけるもので、広報担当者は「100%の効果を保証します」と自信をみなぎらせている。

プールやヘアブラシ、帽子などを介してうつるアタマジラミ。激しいかゆみを訴えると皮膚科では抗ヒスタミン剤入りの軟膏や飲み薬を処方してくれるが、徹底駆除のため衣類や寝具の熱湯消毒、乾燥機使用が奨励されることもあり、うつさない、もらってこないことが一番重要になるようだ。

出典:http://nypost.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)