海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】子供のアレルギー発症で搭乗拒否にあったファミリー 真の悲劇が(米)

ワシントン州の小さな空港で、飛行機から強制的に降ろされてしまったあるファミリー。憐憫の情を禁じ得ない悲しい出来事を同州のメディア『king5.com』が伝え、人々の涙を誘っている。

アリゾナ州から旅行でワシントン州を訪れていたジョージ・アルバラードさん、妻のクリスティーナ・ファビアンさん、そして7歳の息子ジョヴァンニ君。旅を終えたファミリーは、ワシントン州のベリンハム空港からフェニックス空港に向かうアレジアント航空(LCC 本拠地ラスベガス)の171便に乗り込んだが、ほどなくしてジョヴァンニ君が激しいかゆみとじんましんに襲われたという。

客室乗務員(以下CA)はニヤニヤしながら「犬が乗っているせいでしょうか」と告げ、両親はそこでやっとジョヴァンニ君のアレルギー発症の理由を把握した。しかしジョヴァンニ君の体調のせいで離陸が遅れていることに機内のあちこちから不満の声が起こり、ついにCAは「当機から降りて下さい」とファミリーに命じたのであった。その時の様子をクリスティーナさんは『king5.com』にこう話している。

「降機する私たちの背後では、大きな拍手が沸き起こっていました。早く降りろと囃し立てられたのです。私たち家族が抱えている事情も知らないで何と冷たい人たち、本当に悲しかったです。」

この旅行は、父親のジョージさんにとって実は“人生のバケットリスト”のひとつであった。ジョヴァンニ君は「パパはステージ4の咽頭がんで、残された時間はもうかなり少ないんらしいんだ。僕やママにとっても大切な思い出となる旅行だったんだよ」と寂しそうに語る。

アレジアント航空からはその後、CAがファミリーに不愉快な思いをさせ、不要に降機を強要したことに対する謝罪があったことを明らかにしたジョージさん。しかし彼は、息子の心やプライドを最後まで守ってあげられなかった悔しさをにじませた。「私はなんと無力なのだろうと父親としての絶望感に襲われました。でもこの悔しい経験は大事なことを教えてくれたと思います。息子には他人を思いやれる優しい人間になってほしい」と悲しそうに話すと瞳には涙があふれた。このニュースには「ジョージさんと彼のファミリーにどうか幸あれ」とのコメントが相次いでいるもようだ。

出典:http://www.king5.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)