中国・浙江省で最近、予想だにしないエスカレーターの「逆走」事故が発生していた。その様子を捉えた監視カメラの映像が公開となり、それは人々の想像する以上に怖い事態であったことが改めてわかってきた。

浙江省寧波市で今月18日、大勢の人を乗せて地下から上ってきたエスカレーターが突然逆走し、乗っていた人のほとんどを転倒させた。当初その利用者は10名ちょっとと伝えられていたが、映像を見る限りその倍は乗っているもよう。しかも混んでいるため、手すりに手を添えていない人もちらほらと見受けられる。エスカレーターは一旦逆走が始まるとそれは大変なスピードとなり、人々は手すりにつかまるもやがて尻もちをつきながら背面方向に雪崩のように滑り落ち、下の人たちに次々と折り重なっていった。幸いなことに負傷者はわずか5名と報じられている。

またその映像については、中国の人々の健康志向の低さも見えてくると話題を呼んでいる。すぐ隣の階段は察するところ約20段。幅も広く悠々と上れるというのに利用者は1割程度。さすがに皆さんスリムな体型であるが、残りの9割は老若男女を問わず「押すな、押すな」とエスカレーターに集まってくるのだ。

エスカレーター関連の深刻な事故が多発し、“健康のためにも階段を利用しよう”と呼びかけられても、市民はそれをあまり深刻には捉えていないのかもしれない。

出典：https://www.youtube.com
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）