ナチスの恐るべき独裁者であったアドルフ・ヒトラーに関しては、あらゆるエピソードや人物像についてすでに語り尽くされた感がある。だが新たな発見はまだまだ続くもよう。ある歴史作家が出版したヒトラーに関する著書の内容が、がぜん信憑性を増したとして話題を呼んでいる。
独裁者の代表格として世界から忌み嫌われているナチスドイツのアドルフ・ヒトラー。しかし実は男として非常にデリケートな部分に悩みを抱えていた可能性があることを、英メディア『metro.co.uk』が伝えている。
歴史小説家のジョナサン・メイヨー(Jonathan Mayo)、エマ・クレーギー(Emma Craigie)は昨年4月、共著で『Hitler’s Last Day -Minute by Minute-』を出版し、そこで“ヒトラーはペニスのサイズにも苦悩していた”と赤裸々に綴っていた。独エアランゲン·ニュルンベルク大学の研究者も「1923年にミュンヘン一揆を起こして失敗し、ランツベルク要塞刑務所に収監された時の医師が、ヒトラーは片方の睾丸が袋の中に降りて来ない、いわゆる停留睾丸であったとの記録を残している」と発表していたことから、ヒトラーの人生が男としての自信とは縁がなかったことが察せられる。
また『Hitler’s Last Day…』では、医師がヒトラーとエヴァ・ブラウン夫人の愛の営みの質が向上するようにとホルモン剤、コカイン、覚せい剤としてのアンフェタミンなどを次々と処方したとある。ヒトラーは「マイクロペニス(極小陰茎)」と診断されて悩んでいたというのがその理由で、ほかにも「尿道下裂」という尿道口の位置と形態の異常もあったそうだ。
大病を患って死亡した親の影響でヒトラーは健康不安を訴え、神経が過敏になり潔癖症や睡眠障害を発症していた。長いこと小柄な体格や薄毛からくるコンプレックスもあった中、50代になるとパーキンソン病を発症してあらゆる症状に苦しめられるうちに、あの冷血非道で残忍な独裁者になったとも言われている。だが男性自身の悩みまであったとは意外。ヒトラーが心身ともに健康で性的な魅力を存分に発揮するタイプの男性であったなら、ドイツの歴史はガラリと変わっていたのかもしれない。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)