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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】「イスラム国」破傷風菌毒素で生物兵器か モロッコ警察がアジト急襲!

イラクでの戦闘に化学兵器を使用したことが指摘されている過激派組織の「イスラム国(IS)」。クルド人部隊に対して彼らがマスタードガスを使用したことを「化学兵器禁止機関(OPCW)」が明らかにして間もないが、このたびはモロッコから非常に気になる報道があったもようだ。

モロッコ警察が「イスラム国(以下IS)」の非常に危険なアジトの急襲に成功したことを英メディア『independent.co.uk』ほかが伝えている。一般住宅を隠れ家として使用しながら、化学兵器と並んで“貧者の核兵器”の異名をとる生物兵器を製造していた可能性があるという。

そこでは硫黄、化学肥料などを含む化学薬品が押収されたが、それらの成分から「破傷風菌毒素」を含ませた手製の爆弾で自爆テロを起こすことが目的であったとみられている。中央司法捜査局(BCIJ)は「アジトにはそうしたものを製造するだけの設備も十分に整っており、実行されたら大量の無差別殺戮事件となる」と発表した。破傷風は筋肉の麻痺、痙攣を引き起こして体が動かなくなり、死亡率は乳幼児で80~90%、成人でも50%といわれている。

またリビアから仕入れたとみられる複数の機関銃、弾薬に加え、催涙ガス缶が13本、ISの旗も押収。ISのメンバー10名が逮捕されたが、そのうち16歳の少年が自爆テロを実行する予定であったという。リビアに隣接するチュニジア、アルジェリアがそうであるように、モロッコも今、マグリブ(西方=アラビア語で「日没」を意味する)と呼ばれるアフリカ北西部の国々にISの戦闘員やシンパが増えていることを強く懸念している。BCIJによれば、モロッコでは2002年以来152を超える過激派組織のアジトが摘発されているという。

出典:http://www.independent.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)