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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】アイオワ大学中国人留学生 SNSに「落第なら教授を撃つ」と記し退学処分に

これだけ高校や大学のキャンパスで無差別殺傷事件が起きているアメリカで今、「ほんのたとえ話だった」などという言い訳は通用しない。このほど米アイオワ州の大学で、教授を銃で脅す可能性があると指摘された中国人留学生が退学となった。

とんだ危険人物として退学処分を食らったのは、米アイオワ州ジョンソン郡アイオワシティにある「アイオワ大学(University of Iowa)」でビジネススクール進学を目指していた中国人留学生、浙江省杭州市出身のNi Hanxiang(22)である。中国版Twitter「ウェイボー」に今月1日に綴っていた内容から、1991年に同大学のキャンパスで4人を殺害した中国人留学生ガング・ルー(Gang Lu)容疑者に興味を示していたことがわかったためであった。

同州の『The Gazette』紙が伝えているところによれば、中国語によるNiのその投稿内容を翻訳して学校に報告したのは、Niの学友であるメイソン・クラークさん。「俺は今学期、ものすごく頑張ったんだ。これでもしも落第になるようなら俺もルー・ガングと同じ手段に出る。俺を落とすような教授はひどい恐怖を味わうといい」という投稿であった。そのため学校側はNiを退学処分と決定したが、そうと知ったNiはウェイボーを通じて慌ててこう釈明している。

「銃で人を脅すつもりなんて本当になかった。今学期は自分でも本当によく頑張ったと思うってことを、あんな風に表現してしまっただけなんだ。真に受けて誤解する人がいたら大変だからわざと中国語でウェイボーに綴ったんだし、実際のところルー・ガングなんて男のことはよく知らない。」

しかし大学事務局は、キャンパス内からどのような脅威をも排除しなければならない立場にある。このたびの投稿の情報を得て調査を行ったところ、Niが先月続けざまに銃を入手していたことを知り、彼の投稿内容は十分な脅迫、威嚇に満ちていると判断した。キャンパスがありNiが暮らすアイオワ州ジョンソン郡では許可証を申請すれば留学生でも銃器を所有することができるが、このたびの件によりNiのその権利はもちろん剥奪されている。

Niが引用していた中国人留学生ガング・ルー(当時28歳)による1991年の殺人事件。ガングは大学院で物理を学ぶ北京出身の留学生で、優秀ではあるもののわがままで冷酷、短気な性格でほか学生を敵視。同年5月に博士号を取得したが自身の論文の評価が低いと抗議して大学側とことごとく対立し、11月1日に物理学部のある教室で拳銃を発砲。当時の物理学部長、恩師であるはずの教授、准教授、ライバル視していた中国人留学生を次々と殺害し、本人も直後に自殺という陰惨な事件であった。

出典:http://www.farrahgray.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)