昨年のクリスマス前に、カトリック教会ニューヨーク大司教区が聖職者の不祥事で大揺れとなっていることをお伝えした。聖職者が教会のお金を横領というあってはならない事件。似たようなことが同じく米国のロサンゼルスでも起きていたようだ。
“カトリック教会の司祭”を名乗っていたとんだ食わせ者が先に逮捕されていたが、いよいよその裁判がスタートすることを『CNN』が報じている。ロサンゼルス郡地方検事局により起訴されていたのはアーウィン・メナという59歳の男で、被害にあったのはハイランドパークの「St. Ignatius of Loyola Catholic Church」、およびグラッセルパークにある「St. Bernard Catholic Church」という2つの教会とその信者たちである。
日曜礼拝での献金から個人による寄付まで、すべてのお金をメナが一人で管理していた中、2014年10月に「米国滞在中のローマ教皇フランシスコを訪ね、巡礼の旅に出よう」という嘘の旅行を企画。その代金としてカトリック教徒から約5万3000ドル(日本円にして約625万円)を集めたメナ。もちろん旅行など実施されていない。
20年にもわたり、ミサ、結婚式、告別式など各種の儀式を執り行い、人々を祝福し、告解部屋では懺悔に耳を傾け、悲しむ人々を慰めてきたニセ司祭が逮捕されたのはロサンゼルスのバーであった。聖職者の免許は持っておらず、詐欺師以外の何者でもないとして検事側はこの男を厳しく断罪するもよう。ほかにも数々の詐欺行為、窃盗、横領、薬事法違反、軽犯罪法違反などが確認され、起訴における罪名はなんと30にも及ぶ。有罪となった場合は21年の懲役を言い渡される可能性があるという。
出典:http://www.dailymail.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)