ドラッグに手を出すまでには至らず、しかしそれに似た高揚感などの効果を生み出すといわれる安価な物質に手を出しがちなのが米国のティーン。テネシー州から恐ろしいニュースが飛び出した。いったい誰がこのような飲み物を考え出したのか、SNSでの情報の広がりも懸念されている。

テネシー州ロバートソン郡でこのほど2人の高校生が命を落とした。その死因について調査にあたっているグリーンブライアー警察から、彼らが非常に危険なある飲み物を口にしていたという驚きの内容が発表され、波紋を広げている。

同郡のグリーンブライアーという町で、自宅で変死体となって発見されたローガン・スティーブンソンさん（16）。もう1人の高校生は、ひどい体調不良につきバンダービルト大学付属医療センターに搬送されたのちに死亡している。ともに胃袋の内容物から弱炭酸飲料マウンテンデュー（Mountain Dew　販売はペプシコ社）とメタノールを含んだレース用アルコール燃料を摂取していたことが確認されたが、これは最近ティーンの間で「ドラッグにも似た高揚感、多幸感を期待できる」として流行り始めた“Dew Shine”という危険な飲み物だという。

毒物類の管理、調査にあたる同州の「Tennessee Poison Control Center」のドナ・シーガー医局長は、「どれほど危険なものか本人たちは理解しないまま飲んだのではないでしょうか。ひどく悪酔いするほか細胞レベルにも悪影響を及ぼすため、まず目がやられます。失明の可能性もあるでしょう。それを“Dew Shine”などと呼んで摂取するなど初めて耳にしました」と驚きを隠せない様子だ。

ローガン少年らが通っていたグリーンブライアー高校では、その早すぎる死を悼むとともに、教師陣は「怪しい飲み物に手を出すことがないように」と生徒に厳しく警告したとのこと。検視の結果は2週間以内に得られるとして、警察は少年の友人ほか市民に情報提供の協力を呼び掛けている。なお、ローガン少年らと仲間であった別の2名もこれを飲んでいたことがわかり、適切な処置を経てすでに自宅に戻っている。

出典：http://www.wsmv.com
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）