中国浙江省の病院で、マイナス12度という遺体安置所に入れられたまま15時間放置された新生児が息を吹き返した。『theepochtimes.com』が伝えている。
先月8日、磐安県人民医院(Pan’an People’s Hospital)で妊娠7か月の早産で誕生した男の子アンアン君。「1か月は保育器で育てるべきだ」という医師の忠告を無視し、父親は春節(旧正月)に間に合うようにと、予定より1週間早く退院させてしまう。2日後、アンアン君の容態が急変し病院に運ばれたものの、2月4日に死亡が確認された。アンアン君を看取った小児科医チェン・シャンファさんは「男の子は息もしておらず心音も確認できない状態でした。そのまま、別の医師に死亡診断書を作成してもらいました」と当時を振り返る。アンアン君は午後6時、マイナス12度の遺体安置所に移された。
そして15時間後の翌朝9時頃、火葬準備のためにやってきた男性がアンアン君を安置所から取り出すと、小さな体がうめき声をあげて泣き始めたのだ。男性はすぐに父親に連絡を取り、アンアン君の火葬は中止となる。現在アンアン君は集中治療室に運ばれ、医師の監視下に置かれているが容態は思わしくない。シャンファ医師は「20年間もこの仕事をしていますが、こんな奇跡が起きたのは初めてです。ただ残念なことに、男の子が助かる可能性は極めて低いと言わざるを得ない状態です」と語っている。
人民医院の理事であるヤング氏は「死亡診断書を作成する前に、スタッフが再度死亡確認を行うべきでした」と述べ病院の落ち度を認めており、アンアン君の家族と今後の治療方針について話し合いを行っている。マイナス12度のなか15時間も過ごし生還したアンアン君。もう一度そのたくましい生命力を見せて欲しいものだ。
出典:http://www.theepochtimes.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)